Heat Treatment熱処理メニュー
02浸炭焼入れ
浸炭焼入れとは
はだ焼鋼と言われている低炭素鋼及び低炭素合金鋼の表面に炭素を侵入させて焼入れ処理する熱処理方法です。
※浸炭焼入れギヤの破断面(エッチング状態にて)
浸炭焼入れの特徴
炭素をしみこませた表面のみを硬化させマルテンサイト組織【強度付与】とし、内部は耐衝撃性のある組織【靭性付与】とすることで、耐摩耗性、耐疲労性に優れた機械的性質を鉄鋼部品に付与する、それが浸炭焼入れの特徴です。
浸炭焼入れは、各種熱処理条件の細かい設定が可能で、それぞれの鉄鋼部品に応じて、加熱条件、浸炭程度、冷却条件、焼入れ油の選択、熱処理荷姿にて、さまざまな要望に応じた熱処理が特徴であり、最近では自動化が進み、安定した熱処理品質も特徴です。
後加工性・溶接品質の確保等の為に、局所的に浸炭防止をすることも出来ます。
浸炭焼入れ部門の特色
バッチ式浸炭焼入れ炉を主力とし全工場にて全64機所有。
ヒューマンエラー防止を目的とした独自のFAシステムを構築し少量多品種にも対応。無人化による生産性向上、労働時間短縮、作業環境改善も実現。
また、大型部品の浸炭焼入れ需要に対し直径2000mmまでの大物又は、長さ3000mmまでの長物まで処理可能なピット炉を所有し、大型部品の浸炭焼入れ・無酸化焼入れ対応可能。
※大型ピット炉 焼き入れ風景
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